経営者の再挑戦実ログ

2021-10-08 14:12:00

事業再構築2

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危機は突然やってくる?

 

「これは本当にマズいことになるかもしれん。」

長年の経験からくる勘で、2020年1月には銀行と相談して早々に億単位の借入をした数ヶ月後、日本では緊急事態宣言の発令で人の流れが一時的にでもかなり減少。飲食店には様々な要請がだされた。

 

「まったく政府はなに考えてるんだ。感染拡大は飲食店が悪いみたいなことを言っている。
 酒をだすなとか、営業時間を短くしろとか、そんなことして店を潰すつもりか。」

 

口をとがらせて何度もそう言っていたが、この頃はまだ楽観的というより、閉店という二文字はまだまだどこか他人事として捉えていたように感じる。

 

それから一年と半年ほど経った頃。
ようやく業態転換に向けて本格的に進みだしたものの、なにしろまあまあなご年齢なのと、何十年という長きにわたり一つの業界のなかだけで商売をしてきたこともあり、新たに始めようとしていることがいったいどういうものなのか理解するのに時間がかかる。加えて、これまでの成功体験が強く根付いているので、それとは違う方法を認めて受入れるにも、時間がかかる。それは仕方がないことで、そこを畳みかけるように説得して強行しても、この先きっと上手くいかないので、一つ一つ、何に引っかかっているのか、気にいらないのか、納得いかないところがどこなのか聞きだして、解決策を探るのみ。
実はこれが何より大変だけど、動きだしたものはやるしかない。

 

 

業態転換にもいろいろあって、飲食店の場合だとイートインをやめてテイクアウト専門にするのも一つの方法。でもこの企業の場合、これまでの飲食多店舗展開ではない新たな事業を立ちあげるという少し大がかりなもので、当然のことながら全社的な将来構想とも絡んでくる。という認識そのものが、この社長にはなかったのです。

 

それはなぜか?
 ・これまで経営計画、事業計画を考えなくてもやってこられた
 ・銀行から融資を受ける際も、事業計画を求められることがなかった

良く言えば、経験からくる勘と人の繋がりでどんどん出店し拡大を続けてこられた社長の人柄で成り立っていた会社。
悪く言えば、目的も方針も計画もなく、行き当たりばったりで荒っぽく成り立たせてきた会社。

 

 

新規事業立上に伴って、整理しなければいけないことが盛沢山。財務面から視て、今の状況が続いていけば最悪の事態になりかねないのですが、その辺も冷静に客観的に判断する軸を持っていないため、社長と我々サポートチームの見解にはかなりのギャップが。このギャップも埋めながら、後継者問題のことも考えながらのほとんど再生に近い業態転換ストーリー。かなり長いスパンになりそうです。

 

 

 

 

★コンサルタントeye★
ほんの数年前までは
「理念で飯は食えん」「計画なんて立ててもその通りには進まん」「数字はマジック」
とよく言われたものですが、今や規模に関わらず多くの企業が理念を掲げるようになりました。理念は経営の目的ですから、個人事業であってもないよりはあった方がいい。時代とともに、マーケット、ライフスタイル、価値観などは変わっていきます。事業も、それに合わせて方法を変える必要がありますが、目的が明確であれば何を基準にどこまで時代に対応すべきかの判断がしやすくなります。
「企業は社会の公器」という松下幸之助さんのこの言葉。今一度深く深く考え、企業として経営者として姿勢を正すタイミングがもうすでに何年も前から来ているという流れをキャッチする。それも経営者にとっては必要なことだと思います。

 

 

 

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